連日猛暑が続き、扇風機やエアコンが欠かせません。
この時期は家電量販店の扇風機売り場も大きくなり、展示数も増えるため、扇風機を購入する際に迷うこともあるかと思います。
今回は、扇風機の使い方に注目して、購入の際に知っておくと良い情報について、私が昨年購入した扇風機を例にまとめてみました。

以下の写真が、昨年購入した扇風機です。リビングで使うのに便利な、少し背の高いタイプです。
なんと、真上に向けることが出来ます。

最近は、広告や売り場でも「DCモーター方式」という言葉をよく見かけると思いますが、この扇風機はこの「DCモーター方式」を採用しています。
従来の扇風機はほとんどの機種が、コストの低い「ACモーター」を使用していました。
「DCモーター式」は「ACモーター」に比べ、すこし価格が高いのですが、省エネ性能が高く、風量を細かく調整することができます。
ちなみに、私が購入した扇風機の購入価格は2万円弱でした。
見た目が同じような形の扇風機で、1万円前後の機種もたくさんあるので、購入価格はやや高めだったと言えます。
高かった理由は、私が扇風機を使用するシーンを想定して、機能にこだわった機種を購入したからです。

私が扇風機を購入する際にこだわったポイントは主に以下の3つでした。

1.暖房時に扇風機を真上に向けて使いたい

以下の写真のとおり、この扇風機は真上に向けて使用することができます。
実は、この機能を冬に使いたかったのです。
暖かい空気はどんどん上に昇ってしまいます。エアコンから出た暖かい空気は部屋の上方に溜まります。
そんな時にこの扇風機を真上に向けて使用すると、暖かい空気をかき混ぜることで、効率よく部屋を暖めることが出来ます。
また、冷房時と違って暖房時には空気の流れ、つまり「風」はなるべく感じたくありません。ここでは弱風が欲しいのです。
この点、「DCモーター方式」を採用しているので、従来機に比べて極めて弱い風で回すことができます。

2.部屋干しの洗濯物に扇風機の風を当てたい

梅雨時期や秋の長雨など、雨が続く季節は、部屋干しをする機会も増えると思います。
そんな時に部屋干しの洗濯物を早く乾かすためには扇風機で風を当てるのも効果的です。
しかし、部屋干しの洗濯物は意外と高い位置にあり、以前の扇風機では洗濯物の上部まで風が届きませんでした。
でもこの扇風機なら真上まで向けられるので大丈夫です。
また風量ですが、最弱でも洗濯物が落ちてしまうことがあったので「もう少し小風量にできたらなあ」と思っていました。
従来の扇風機より更に微風で回せる「DCモーター方式」はここでも大活躍というわけです。

左側が今回新しく購入した扇風機。右側はこれまで使用していた古い扇風機です。

ちなみに両方の扇風機を上方向に最大に向けてみたのが、この写真です。
真上まで向けられる新型と比較すると、以前の扇風機はこれしか上に向けられないのです。

3.長時間使用するため、省エネで電気代の安い扇風機を使いたい

扇風機をお風呂あがりなどに短時間だけ使うならば、電気代はほとんど気になりません。
しかし、暖房時に使用したり、部屋干しの洗濯物に当てる場合は、長時間使用することになるため、省エネ性能はとても重要です。
その点、「DCモーター方式」は従来型と比較して大変省エネなため、長時間使用しても電気代が安くすみます。
例えば、羽根径30cmの「DCモーター方式」と従来型の消費電力(最大風量時)をメーカーカタログで比較すると、「DCモーター方式」は21W、従来型は43Wと記載されています。
一時間あたりで計算すると、それぞれ約0.57円、約1.2円になるため、5時間使用した場合、その差は3.15円になります。
※電気料金単価は、27円/kWh(平成26年4月公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(税込))を使用しました。

古い扇風機は、風量を「ソフト」、「弱」、「強」と3段階しか調整することができません。

新しい扇風機は、なんと8段階まで細かく風量を調節することが出来ます。

以上、私が実際に購入した扇風機を例にご説明しました。
購入時にはこれらの例をもとに、皆さまの利用シーンを想像してみてください。
「涼むために使用するだけなので、真上に向く必要はない」
「お風呂上りに涼むのに使うため、強風しか使わない」
「夏季の短時間の使用なので省エネ性能より購入価格重視だ」
「リビングに置くのでデザインが最優先」
など、様々な使い方やこだわりがあると思います。
これらを踏まえたうえで価格と折り合いをつけることで、納得の機種選びが達成されると思います。

白鳥 健夫 (しらとり たけお)
東京電力エナジーパートナー株式会社

家電製品総合アドバイザー
家電の省エネと上手な使い方に関する情報発信に従事。
「くらしTEPCO」の中で家電製品の情報を一元管理できるコンテンツ「家電アシスト」の開発を担当。

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