エアコンのフィルターを月に1回か2回清掃した場合、しなかったときと比べて年間で約860円も電気代が異なるそうです。
※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2017年夏版
今回は、エアコンの電気代にも直結する「エアコンのフィルター清掃について」お伝えします。

最近のエアコンは、省エネ性能が優れています。
毎年、消費電力量が低減された新製品が発売されていて、購入する側としては大変良い状況です。
しかし、せっかく省エネ性能が優れたエアコンを買っても、使い方によっては省エネにならない場合があります。
例えば、部屋中の窓を全開にしてエアコンを使用した場合、エアコンは効きません。
実際にはこんなことをする人はいないと思いますが、室内の気密性を保つことがとても重要なポイントになります。
あらゆるドア、窓は、極力隙間の無いようにピッタリと閉めると、より冷暖房の効果を高めることができます。
そしてもう一つ重要なことが、今回のテーマである、ついうっかり忘れてしてしまいがちな「フィルターの清掃」です。

リビングのエアコンです。

エアコンの全面カバーを開けるとフィルターが見えます。

エアコンのフィルターを清掃をすると、何が良いのでしょうか?
まずはズバリ「エアコンの効き」が良くなります。

ここで私の知人の体験談をご紹介します。
約6年前に購入したエアコンにはフィルターの自動清掃機能がついていたそうです。
この機能は、フィルター部分に自動的にブラシが行き来してホコリを取ってくれるというものです。
そして知人は、次の勘違いをしてしまったそうです。
「このエアコンは自動清掃機能が付いているからフィルターを掃除しなくていい機種なのだ」と。
しかし、最近になってエアコンの効きが悪くなり、変な音がし始めたため説明書を見たところ、自動清掃機能でホコリを溜めた部分の清掃が必要なことに気づき、なんと6年ぶりに清掃をしたそうです。
全面カバーを開けると、ホコリがあふれるような感じで、カバー内全体がホコリまみれだったとのこと…。
そして清掃後に思ったことは、「あっ、このエアコン、こんなに風が強かったんだ。すごく涼しい!」だったそうです。
ちなみに、パナソニックの製品には、自動機能でで清掃したホコリを、なんと自動で屋外へ排出してくれるという機種があります。
この機種は、エアコン設置工事のときに屋外に通じたホコリ専用の「排気ホース」も同時に設置します。
また、富士通ゼネラルの製品には、「フィルターのお手入れは約5年に1度でOK!」という機種もあります。
自動清掃したホコリを溜めておく「ダストボックス」の容量が大きいために約5年は大丈夫というわけです。

エアコンのフィルターを清掃して良いことの二つ目は、「電気代」が安くなることです。
冒頭にも書いた通り、フィルターを月に1回か2回清掃した場合、しなかったときに比べて年間で約860円も電気代が違ってくるそうです。
※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2017年夏版
この具体的な金額は、エアコンの設定温度や使用時間、使用する部屋の気密性能、断熱性能によって異なりますが、フィルター清掃を怠ると直接、電気代にかかわるというわけです。

清掃前です。約1.5か月経ったエアコンのフィルターです。

こちらが掃除機で清掃した後の同じフィルターです。
掃除機だけでここまで綺麗になります。
これ以上綺麗にするには、水洗いが必要になります。

上の写真は、自宅のエアコンのフィルターです。清掃してから、うっかり約1.5か月経過してしまった状態(左)です。
エアコンはほぼ毎日使用しています。 比較のため、掃除機で清掃した後のフィルターの写真(右)も撮りました。
使用頻度にもよりますが、1.5か月という短期間でも結構汚れることを再認識しました。
清掃前と清掃後でこれだけ違うと、風の通りも悪くなるはずです。

次に、フィルターの清掃方法ですが、私は、まずはカバーを開けた状態で掃除機で軽くホコリを吸い取ります。
これは、いきなりフィルターを外してしまうと、その時の振動でにホコリが室内に舞ってしまうことを防ぐためです。
実際にやってみるとわかりますが、この方法だけではフィルターのホコリを取ろうとしても残念ながら気持ちよくホコリを吸い取ることができません。 ホコリは予想以上にしっかりとフィルターにこびりついているのです。

軽くホコリを吸い取った後は、本格的な清掃のためにフィルター部分を取り外します。
そして、フィルターをフローリングの床にピッタリと押し付けて掃除機の床ブラシ機能(モーター駆動式)を使ってホコリを吸い取ります。
ここで初めて目に見えてフィルターが綺麗になっていきます。

前カバーを開けたら、まず掃除機をかけます。

フィルターを取り外して掃除機をかけます。
目に見えて綺麗になるのはこの段階です。

ところで、今回使用した掃除機の使い方についても、一言ご紹介します。
下記の写真のように中間のパイプを取り外して、短くして使用しました。
中間のパイプは伸縮して使用することはよくあると思いますが、取り外してしまう使い方も便利です。

こちらは通常に接続した状態です。

このようにし中間のパイプが外せます。

そして、操作部のある手元と吸い込み口を直接接続した状態です。

なお、リビングダイニングで使用しているエアコンの場合、ホコリのこびりつき方は強力です。
簡単に掃除機では吸い取れません。
この理由は、調理時の油分がホコリに含まれるためと思われます。ホコリ自体がベタベタしているのです。
この場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯ですすぐなどのお手入れ方法がおススメと、メーカーのホームページなどに記載されています。
詳しい清掃方法は、是非エアコンの取扱い説明書でご確認ください。

今回は、エアコンのフィルター清掃の効果と方法の一例にについてご紹介しました。
どんなに高性能な省エネエアコンでも、フィルターのお掃除をしなければ「効きが悪い」だけでなく「電気代も高く」なってしまいます。
このコラムを読まれたみなさま、今週末、フィルターの清掃をしてみてはいかがでしょうか。

白鳥 健夫 (しらとり たけお)
東京電力エナジーパートナー株式会社

家電製品総合アドバイザー
家電の省エネと上手な使い方に関する情報発信に従事。
「くらしTEPCO」の中で家電製品の情報を一元管理できるコンテンツ「家電アシスト」の開発を担当。

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