「季節の暮らし」Vol.2

雪の日でも洗濯を上手に乗り切ろう!
冬の洗濯は外干し? 部屋干し? 乾燥機?

気温が低く、日照時間が短いのに、乾きにくい厚手の衣類が増える冬。この様に冬の洗濯干しはなかなかハードルの高い家事です。今回は冬場の洗濯物の上手な干し方と速く乾かすコツと洗濯機の使い方、また、雪の日の洗濯はどうするかをご紹介します。

雪が止んでいたら洗濯物を外に干していい?

冬は洗濯物が乾きにくいですよね。でも、冬に洗濯物を外へ干すのはまったく意味がないかというと、一概にそうとはいえません。天日干しには紫外線による殺菌効果や、繊維に風を通すことでこもった臭いを飛ばす役割があるとも言われています。
雪が止んで日射しがまぶしいような日は、短時間外へ干して日にあててもいいでしょう。日光にふくまれる紫外線(UV-B)は、1時間程度あてるだけでも殺菌効果が得られる(黄色ブドウ球菌数が減少)という調査結果もあります(株式会社エフシージー総合研究所 IPM研究室のデータより)。

*乾燥機を使って短時間で乾燥させることも、細菌の増殖を防ぐ方法として有効だと言われています。

干しても早目に取り込み、その後は室内で乾かすのがおすすめ。朝干して夕方まで取り込めないような場合は、室内へ干すようにします。

雪の日の洗濯は「部屋干し」「乾燥機」「浴室乾燥機」

外に干した洗濯物に雪がかかってしまうと、溶けて水分となり、洗濯物を湿らせてしまいます。小雨でも外に干したりはしないように、ベランダに屋根があったり、雪がかすかに降る程度のときでも、部屋干しや洗濯乾燥機で対処するのが良いでしょう。

もし天気予報上の湿度が高くても、暖房が効いている室内であれば湿度が低く、乾きやすいです。
私たちが「湿度」と呼ぶのは、正確には「相対湿度」と言って、ある温度の空気が含む水(水蒸気)の割合を指します。空気は、温度が高いほど水分をたくさん含むことができます。気温が高くなるほどコップが大きくなるイメージを思い浮かべてみてください。

絶対湿度が同一な状態における、飽和水蒸気量による相対湿度の変化を示すグラフ

低温で高湿度だと水分は蒸発することができず、洗濯物は乾きにくくなります。いっぽう暖房した室内は相対湿度が下がるので、洗濯物を乾かすのに向いているのです。

また、乾燥機はないけれど浴室乾燥機が付いているという家では、浴室乾燥機を使ってお風呂場で乾かすという方法も考えられるでしょう。

部屋干しで速く洗濯物を乾かすコツ

それでは、部屋干しで洗濯物を速く乾かす方法をいくつかご紹介しましょう。

その① 布の重なりを減らす

  • ・肩に厚みのあるハンガーを使い、前身頃と後身頃の布がくっつかないようにします。
  • ・パンツはポケットが早く乾くように裏返して干します。
  • ・ジーンズなどの厚手パンツは丸型ハンガーなどを使い、筒型にして干します。

その② 繊維に風を通す

  • ・ハンガーとハンガーのすき間はできるだけ大きく取ります。
  • ・大判のバスタオルやマット類は2本の物干しに架けて風通りを良くします。
  • ・暖房の吹き出しがあたるところへ室内干しを置きます。

面倒でもちょっとしたひと手間で、洗濯物の乾き方が随分違ってきます

冬の洗濯物は乾きづらい! 洗濯機でできる工夫 は?

季節が変わっているのに、1年中同じやり方で洗濯をしていないでしょうか。洗濯の仕方を、少しでも速く乾くように工夫してみてください。

洗濯機の設定を変える

洗濯機を自動コースで回している場合は、脱水の設定を見直してみましょう。冬場の洗濯物はトレーナーなど重めの衣料が増え、シャツやパンツの生地も厚手になっています。夏場よりも脱水時間を少し長めにしてきちんと脱水します。薄手や化繊の衣類は脱水時間が長いと生地が傷む可能性があるので、分けて洗うか、脱水時間を薄手の衣類に合わせ、厚手の衣類を二回脱水するようにします。

洗濯タイムを変える

室内干しをするのなら、朝の洗濯タイムにこだわる必要はありません。夕方や夜間に洗濯をし、暖房の熱のある室内で干すのも良い方法。翌朝晴れたら屋外へ出して、日光にあてれば滅菌できます。

乾燥機を効率良く使う

10分程度乾燥機にかけて温まった洗濯物を干すと、シワが伸びて乾きも速くなります。
ただし、濡れた状態のウールやニット製品を乾燥機にかけるのは厳禁。繊維がもまれてからみ、縮んでしまいます。

まとめ
洗濯方法や干し方を工夫して、冬場を乗り切りましょう

雪の日に限らず冬は外干しが難しくなります。晴れた日も早めに取り込み部屋干しに移すといった工夫をしましょう。暖房の効いた部屋は湿度が低く乾きやすくなっています。
また、乾燥機にかけられるものは乾燥機を使う、浴室乾燥機を使ってお風呂場へ干すなど、便利な家電製品(浴室乾燥機にはガス型のものもあります)も思い切って活用してみてはいかがでしょうか。

家電チャンピオンのワンポイント

衣類の乾燥機は、電気式衣類乾燥機とガス式衣類乾燥機に分けられます。
ガス式の場合は、内部で発生した湿気を屋外に出すため、排湿筒工事が必要です。壁に穴が空きますが、乾燥にかかる時間が短くてすみます。
一方で電気式は、穴を空ける工事は不要です。しかし、特に空冷式(乾燥時に出た水分は水蒸気にして排出)は乾燥時間が比較的長くかかります。電気式には、水冷式、もしくはヒートポンプ式という選択肢もあります。暮らしに合った製品をお選びください。

中村 剛(なかむら つよし)
東京電力エナジーパートナー(株)
リビング事業本部副部長(リビング・デジタルメディア担当)

2002年、テレビ東京系列で放映された人気番組『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝。
現在は、当社がFacebookとYouTubeで配信する動画マガジン「くらしのラボ」にて暮らしに役立つ動画を配信している。
リンクはこちら→『くらしのラボ』