家電チャンピオン・中村剛の家電のはなし・暮らしのアイデア

冷蔵庫編 -2-
食生活をもっと豊かにする最先端冷蔵庫の注目機能


1年365日、24時間動き続ける冷蔵庫。
暮らしに寄り添い、毎日の食生活を支える大事な家電です。
近年は、基本性能のさらなる向上に加え、
デザイン性や付加機能、使いやすさを追求した製品が登場しています。
後編となる今回は、最新の冷蔵庫の中から、
家電チャンピオン・中村剛が注目する「こだわりの機能」を紹介します。

笑顔で料理をする男性と、その様子を見ながら冷蔵庫を開けている女性、お手伝いをする女の子
白物家電からスタイリッシュ家電へ 劇的に変化した冷蔵庫のカラーリング

「白物家電」の代表格である冷蔵庫ですが、白いだけではありません。シルバーやブラウン、ブラックなど、カラーバリエーションが増えています。こうした変化は、住宅の間取りの変化による影響が大きいです。リビングダイニングと直結したカウンタ―キッチンやオープンキッチンが主流となり、家族のみならず来客の目にふれる機会が多くなったことで、インテリアとしてのデザイン性が求められるようになったのです。買い替えの際には、自宅の雰囲気にマッチするかも大事です。スマホやデジカメでキッチンスペースを撮影しておくといいでしょう。

食材の鮮度維持にこだわりたい!おいしく保存できる冷蔵庫(MR-WX60A/三菱電機)(R-XG5600G/日立)

最新の冷蔵庫は、食材の鮮度維持にこだわったモデルが増えています。三菱電機の冷蔵庫には通常の約-18℃の冷凍室だけでない工夫があります。約-7℃で凍らせる「切れちゃう瞬冷凍」は、冷凍食材を解凍なしですぐに使えるので、調理の時短を実現。過冷却現象の活用により冷凍に不向きだったジャガイモやタケノコもおいしく冷凍できます。さらに、肉や魚を生のままで約3日~1週間おいしく保つことができる「氷点下ストッカーD(約-3℃から0℃)」も搭載しています。

MR-WX60A/三菱電機

MR-WX60A/三菱電機

日立の冷蔵庫の鮮度維持は、「真空チルドルーム」が活躍します。約0.8気圧の低酸素環境で酸化を抑え、さらにはプラチナ触媒が肉や魚から出るニオイ成分を炭酸ガスに変えて、酵素の働きを抑えるので食材を眠らせるように保存して鮮度低下を抑制します。開けるときの「プシュー」という音は、日立独自の真空技術の象徴だと言えます。さらに、冷凍室には浅くて広い大型アルミトレーが装備され、食品を重ねずに置くことができる細やかな気配りが嬉しいです。

R-XG5600G/日立

R-XG5600G/日立

広い冷凍室にたっぷり収納したい!まとめ買いしてしっかりストック(SJ-GT55C/シャープ)(NR-F552XPV/パナソニック)

冷凍食品の充実や食材の小分け冷凍保存の普及などから、冷凍室の収納力を冷蔵庫選びの最重要ポイントにする方が増えています。そこでおすすめなのが、シャープのメガフリーザーです。庫内容量551L(リットル)のSJ-GT55Cの冷凍室は、192Lの大容量。冷凍ケース内を自在に仕切って整理することができ、背の高い食品の縦置きも可能。また熱々のごはんもそのまま冷凍できる点も魅力です。

SJ-GT55C/シャープ

SJ-GT55C/シャープ

パナソニックの冷蔵庫は、冷蔵室最上段奥のデッドスペースにコンプレッサーを配置することで、冷凍室や野菜室の奥行を広げて収納力を高めるスタイルがもはや定番となっています。冷凍室を一番奥まですべて引き出せるので、食品の確認や出し入れもラクラク。底面も広いので抜群の収納力です。

NR-F552XPV/パナソニック

NR-F552XPV/パナソニック

野菜を毎日おいしく食べたい!真ん中野菜室で使いやすい冷蔵庫(GR-K550FWX/東芝)(SJ-GT55C/シャープ)

野菜のみずみずしさに特にこだわっているのが、東芝のベジータシリーズです。うるおいたっぷりの冷気を1日20回以上放出して庫内の湿度を95%以上に保ち、野菜の乾燥を防ぎます。野菜の老化を促すエチレンガスを除去する機能や、腐敗の原因となる微生物の増加を抑制する抗菌ボックスも採用。保存した野菜の栄養素がアップしたというデータもあります。野菜室が本体の真ん中にあるので、出し入れの際にかがむ必要がないというのもポイントです。

GR-K550FWX/東芝

GR-K550FWX/東芝

先ほど紹介したシャープのSJ-GT55Cは、野菜室にもこだわって本体の真ん中にあります。野菜を雪に埋めて長期間鮮度を保つ「雪下野菜」と同じ原理の「雪下シャキット野菜室」は、低温・高湿環境で鮮度を守り、ニンジンなどの甘味成分をアップさせる効果もあります。大容量なので、白菜や大根などの大きな野菜がすっぽり入るのも便利です。

SJ-GT55C/シャープ

SJ-GT55C/シャープ

見栄えの良さにもこだわりたい!スタイリッシュなデザインの冷蔵庫(AQR-U18F/アクア)

キッチンとのデザインの調和を重視する方におすすめしたいのが、アクアのCOOL Stainlessシリーズです。その名のとおり上質感のある美しいステンレス鋼板を庫面に採用し、ステンレストップのシステムキッチンとベストマッチ。アクアでは小型冷蔵庫もインテリアの一部として選んでいただけるようにと、デザインへの徹底したこだわりが感じられます。

AQR-U18F/アクア

AQR-U18F/アクア

うっかり閉め忘れを防ぐドアのオートクローズ機能

見過ごしがちな機能ですが、ついていると意外と便利なのが、三菱電機とシャープが採用している半ドア防止機能です(三菱電機は6ドアの機種、シャープは430L以上の機種に搭載)。冷蔵室のドアが自動で閉まり、閉めたつもりが閉まってなかったというようなうっかりミスが防げます。シャープの冷蔵庫には、揺れを感知すると冷蔵室のドアをロックし、庫内食品の飛び出しを防ぐ耐震ロック機能もあります(480L以上の機種に搭載)。 一方で東芝の冷蔵庫には、両手がふさがっているときに、ひじで触れるだけでドアが自動で開くタッチオープン機能を搭載したモデルもあります(FWXシリーズ、FXシリーズ、GR-K41GXV)。

長持ち家電の冷蔵庫ですが、性能や清潔性を保つためにも、年に数回は庫内の拭き掃除や自動製氷機の洗浄といったお手入れをしてください。梅雨入りや夏を迎える前のこのタイミングにぜひ実施してはいかがでしょうか。

国産第1号の家庭用冷蔵庫「SS-1200」

[家電チャンピオンのネタ帳]

日本初の電気冷蔵庫

電気冷蔵庫の国産第1号が登場したのは1930(昭和5)年のこと。東芝の前身である芝浦製作所が米国GE社製をモデルに研究開発したものです。GE社から「日本の技術力では開発は無理」と言われていましたが、技術者たちの努力により国産化に成功。庫内容積125L、重量157kgと金庫を思わせる堂々たる風格でした。1933(昭和8)年には芝浦製作所が純国産電気冷蔵庫の発売を開始。価格は720円で、庭つきの家が一軒買えるくらいの超贅沢品だったそうです。

(出典:東芝未来資料館)

中村 剛(なかむら つよし)

中村 剛 (なかむら つよし)

東京電力エナジーパートナー株式会社


2002年、テレビ東京系列で放送された人気番組『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝。「くらしTEPCO」の中で家電製品の情報を一元管理できるコンテンツ「家電アシスト」の開発も担当している。家電のほか、無類のネコ好き。

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