扇風機編 -2-
注目! 目的に合わせて選びたい最新扇風機事情

「扇風機を買い替えたい」と思っても
どれを選べばいいかさっぱりで……。
今回は、さまざまなタイプの最新扇風機からぴったりなものを選ぶコツを家電チャンピオン・中村剛が解説します。

 前回は扇風機の替えどきについてお話しし、多種多様に進化していることをお伝えしました。「扇風機編」第2回は、最新の扇風機の特徴を具体的に紹介。これから扇風機の購入を検討している人は、ぜひ次の3つのキーワードを押さえておいていただきたいと思います。

① DCモーター
最新型扇風機の多くに搭載。これまでのACモーターに比べ、省エネで、しかも風量を細かく調整することが出来ます。これによって、従来よりも音が静かで風の調節が自在に行える扇風機が誕生しました。

② サーキュレーター機能
風を体に受ける扇風機としてではなく、エアコンと併用することで部屋の空気をかき混ぜる「サーキュレーター」として使用できます。首の部分が360度自在に回転可能なタイプもあります。

③ さまざまな羽根の形状
より心地よい風を送ることに各メーカーとも腐心しています。その着眼点からカモメ、アホウドリ、蝶…など、自然界をヒントにした羽根の形状が次々誕生。各社こだわりの風質の差をぜひ店頭で比べてみてください。

 上に挙げた3つのキーワードを頭に入れて、実際に電気店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
 さまざまな最新型の扇風機が並ぶ中で、どれを選べばいいか迷ってしまいますが、ポイントは、「まずは扇風機に何を求めているかを考える」ことだと思います。今は、個人のライフスタイルに合わせて細かな特徴が選べるほど製品種類が豊富。機能はもちろん、デザインにも注目を。
 さっそく目的に合わせたおすすめの選び方を紹介しましょう。

目的1:風の質や音の静かさにこだわりたい

 従来のACモーターの扇風機は、風が直線的にぶつかってくるため不快に感じる人も多かったと思います。さらに気になるのが「音」でした。その問題を一気に解決したのが先のキーワードで挙げたDCモーター。かなり細かな風の強弱調節が可能で、静かなのが最大の魅力です。例えばバルミューダの「GreenFan Japan」は、二重構造の羽根が、面状に広がるやさしいそよ風のような風質を実現。ACモーター扇風機では「微風」でも嫌がり逃げてしまっていた我が家のネコも、傍らでスヤスヤと眠ってしまうほどの心地よさです。

とことん心地よい“そよぐ”扇風機
バルミューダ「GreenFan Japan」

ふんわり広がる自然の風を追求した結果、それぞれが独立した風を作り出す二重構造の羽根が誕生。最小運転時わずか1.5Wという省エネ設計、シンプルで洗練されたデザインも魅力。ポール部分で高さ調節も可能。

目的2:扇風機+αの機能がほしい

 扇風機としてはもちろん、サーキュレーターとしてオールシーズン使える三菱電機の「SEASONS」、空気清浄機とファンヒーターの機能までもついたダイソンの「Pure Hot+Cool 空気清浄機能付ファンヒーター」など、ハイブリッド・タイプが次々登場。扇風機はもはや次世代の複合家電になりつつあります。また機種によって人の不在を感知して自動で切れる人感センサーや、ガード部分に触ると自動的に止まる機能、熱中症予防のための高温感知機能など、各社さまざま便利機能をプラス。ぜひ目的に合わせて違いを比べてみてください。

3Dの風で空気をかき混ぜる
三菱電機「SEASONS」

首が360度回転する「3D立体首振り」機能が特徴。室内干しの洗濯物にあてたり、冬場は上部に溜まる暖かい空気をかき混ぜるサーキュレーターとして、オールシーズン活用できる。

目的3:インテリアとしても映えるものを

 “扇風機“というとどこかノスタルジックなデザインが象徴的でしたが、それを覆したのがダイソンの「Pure Cool Link 空気清浄機能付ファン」でした。羽根のないスタイリッシュな扇風機の成功は、日本のメーカー各社にも刺激を与え、以降、デザイン的にも優れたものを、というのが目指す方向性のひとつとなっています。カモメをモチーフにした羽根の形やリモコンを収納できる機能がインテリアを邪魔しないドウシシャの「kamomefan」など、従来型のデザインをブラッシュアップしたタイプも登場しています。

扇風機のエポックメイキング
ダイソン「Pure Cool Link 空気清浄機能付ファン」

羽根のないデザインが衝撃を与えた英メーカーダイソンの扇風機。空気清浄機能つきなど、日本メーカーとは目指す方向に違いが見られる。

 最新扇風機事情、いかがでしたか? 見慣れた身近な家電が密かに進化を遂げていることに驚かれた方も多いのではないでしょうか? さまざまな機能に目を見張りますが、大事なのは、やはり自分のライフスタイルに合わせて家電を選び、使うこと。
 毎日をより心地よく過ごすために、この夏の空調家電の選択肢のひとつとして、ぜひ扇風機も視野に入れてみてください。

[家電チャンピオンのネタ帳]

節電対策にも直結! 最新扇風機にかかる電気代は?

最新のDCモーターが搭載された扇風機は、「弱」設定にして8時間、1ヵ月間毎日使い続けたとしても電気代は15円程度。エアコンに比べれば圧倒的におトクです。
節電対策の観点からも、扇風機は見逃せません。

中村 剛 (なかむら つよし)

東京電力エナジーパートナー株式会社


2002年、テレビ東京系列で放送された人気番組『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝。「くらしTEPCO」の中で家電製品の情報を一元管理できるコンテンツ「家電アシスト」の開発も担当している。家電のほか、無類のネコ好き。

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