発見!明日のエネルギー 「でんき未来教室」 Vol.12

今、スポーツの世界でLEDが大活躍をしています。
プロ野球やJリーグで使われるスタジアムの照明がLEDにどんどん切り替わっていることをご存知でしょうか?
昨年9月にスタートした、男子バスケットボールの新リーグ・Bリーグは、開幕戦で全面LEDコートを使用し、大きな話題を呼びました。
スポーツとLEDの意外な関係性を、最先端の取り組みをしているBリーグを通して見てみましょう。

男子バスケットボールの新リーグ・Bリーグの開幕戦
日本のスポーツが変わるー スポーツLED革命が進行中。
巨大なLEDの上でプレー開幕戦で衝撃を与えたBリーグ

 昨年9月、日本に男子バスケットボールのプロリーグ、Bリーグが誕生しました。アメリカ型エンターテインメントを全面に出して、コンサートのようにスポーツを楽しむことができると、すでに多くのファンを獲得しています。そんなBリーグの名前を日本中に知らしめたのが、世界初の公式戦での全面LEDコートで行われた開幕戦でした。Bリーグの試合で使用されるコートは32m×19m。それがすっぽり入る巨大なLEDビジョンを使ったコートは、ラインもすべてコンピュータ・グラフィクスの映像で、チームのロゴや、シュートが決まった時には3PTS(3ポイントシュート)やDUNKといった文字がリアルタイムで映し出されました。

代々木第一体育館のコートに敷き詰められた巨大なLEDビジョン。天井には巨大な吊りビジョンも設置

 「Bリーグは、ブレイク・ザ・ボーダー(境界を壊せ!)を掲げていています。開幕戦では、今までの常識の壁を壊すだけのインパクトを残したいという想いがありました。プロ野球、Jリーグがある中で、新しいバスケットボールのプロリーグとして存在感のあるパフォーマンスをするにはどうしたらいいかと考えました。過去にイベントで使用されたことのあるLEDコートの存在を知っていましたので、開幕戦での採用を決めました。」(公益社団法人 ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 競技運営部長 増田匡彦さん)
益社団法人 ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 競技運営部長 増田匡彦さん
 LEDコート上で、身長2mを超えるような選手たちが跳んだり走り回ったりの激しいプレーを繰り広げる様子は、ニュースやSNSでも取り上げられ、大いに話題を呼びました。LEDコートの認知度とともに、Bリーグは、未来型のスポーツとして最高のスタートを切りました。

会場が一体になって応援 そこにもLEDが活躍中

 BリーグはB1リーグに18クラブ、その下にB2リーグがあります。9月からリーグ戦がスタート。東、中、西の3つの地区があり、成績によって年間チャンピオンを決定するファイナルへと進めます。選手は、NBA在籍経験のある田臥勇太選手(栃木ブレックス)、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)をはじめ、高校バスケで活躍した日本人選手、2mを超えるような外国人選手など、各クラブにスタープレーヤーがいます。
高校時代から日本のバスケをリード、初の日本人NBA選手となった田臥勇太選手も活躍中
 試合会場では、各クラブが試合前から様々な演出を行い、ブースターと呼ばれるファンが一体になった応援を繰り広げます。その応援スタイルも特徴的で、開幕戦では、来場者全員に手首に装着するLEDライトをプレゼントしました。これは、最近のテーマパークやコンサートではおなじみの、演出に合わせて一斉に色が変わるライトで、アリーナスポーツイベントで使われたのは日本初の試み。
Bリーグ開幕戦でLEDライトを付けて応援を楽しむお客さま。コンサートのようなノリで試合を楽しむ

光や音で非日常空間を演出するBリーグ

 開幕戦で日本中に衝撃を与えたBリーグですが、レギュラーシーズンの取り組みもまた、日本のスポーツのあり方を根本から変えました。その1つがホームアリーナでの演出です。これまでの日本の室内スポーツで使われる体育館は、水銀灯ライトが多く、一度電気を消して再び点灯させると、明るくなるまでに数十分も時間がかかることもあり、場内を暗転させる試合前の演出は難しいとされていました。ところが、Bリーグでは、市民体育館など公営の施設でも一切の妥協をせずに、自前の照明を持ち込んで明るさを担保したり、既存の照明が明るくなるまでの時間を計算しながら、選手の入場など試合を盛り上げる工夫をしています。また、館内では飲食禁止と言われることが多い中、Bリーグの会場では、地元の趣向を凝らしたフードやアルコールなどが販売されている会場がほとんどです。小さなお子さんが楽しめる体験型アトラクションもあり、子どもから大人まで誰もが楽しめるエンターテインメント空間を実現しています。
 「日本にはスポーツだけでなく、コンサートや映画、テーマパークなどさまざまなエンターテインメントがありますが、Bリーグに来ても、バスケットボールの試合を楽しみながら同じくらいの体験ができる。そのためには、光と音の演出で、一歩会場に入ったら、外の世界とは異なる非日常的な空間をBリーグでは提供したいと考えています。」(増田匡彦さん)

 このようなBリーグの取り組みは、他の競技はもちろん、2020年の東京五輪や地域の有効な観光資源という観点からも、注目されていくでしょう。

千葉ジェッツのホーム、船橋アリーナでは、選手入場の際に炎が上がる!会場一体になった声援やダンスが繰り広げられている 

関連リンク

くらしTEPCO会員登録・・・会員にご登録いただくと、すべてのコラムを閲覧いただけます